金属アレルギーについて

2011年5月29日
金属アレルギーについて
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こんにちは。

ジュエリーサキマで働くサキマケイタです。

今回は金属アレルギーについてお話しますね。

私がまだ十代のころでした、私はピアスをしたいという思いが抑えきれなくなり、安全ピンを使って「ブスッ」っと自分でピアスホールをあけました。

今考えると、自分でもよくこんな恐ろしいことができたなと思うのですが、

その頃は念願のピアスでとても嬉しかったのを覚えてます。

ですが・・・

異常はすぐに僕の耳に現れ始めました。

耳たぶが痒くてたまらなくなり、そのうち、赤くかぶれてはれ上がってきたのです。

結局、僕のファーストピアスは失敗に終わりました。

そのとき、失敗の原因だったのがおそらく安全ピンにあると思います。

金属アレルギーを引き起こしやすい主な金属は、ニッケル、コバルト、クロムなどでありますが、

なかでもニッケルによるものが圧倒的に多いそうです。

安全ピンはニッケルが含有されているので、皮下組織と直接接着するピアスをこれで空けてしますのはかなり危険ですよね。
これから空けられる方は安全なピアッサーか病院で空けることをお勧めします。

☆金属アレルギーのメカニズム

もともと金属自体は直接的にアレルギーを引き起こすわけではなく、汗などに含まれている塩化ナトリウムが金属の溶出を促し、イオン化された金属を皮膚が吸収され取り込まれた金属イオンは体内のたんぱく質と結合し、金属アレルギーの原因のアレルゲンとなるたんぱく質に変質するそうです。
そして、また再び同じ金属イオンが体内に吸収されたんぱく質と結合すると、皮膚や粘膜が破壊され、かぶれ症状が出たり、赤く腫れ上がったりします。
これが金属アレルギーのメカニズムです。

☆金属アレルゲンとその特徴

アレルゲンとはアレルギー症状を引き起こす原因となるもののことをいいますが、前途したとおり、金属アレルゲンで有名なのは「ニッケル」です。
そして、他の金属アレルギーを引き起こす金属は、接触した部分にだけ症状がでるが、ニッケルは顔や首など直接接触していない部分にも症状が出る。ひどくなってしまうと全身に出てしまうのがそのニッケルアレルギーの特徴。

体内には、血液と一緒にリンパ球が一緒にながれています。一度リンパ球が「ニッケルは私の体質に合わない」と記憶してしまうと、ひどい場合にはフォークやナイフ、硬貨を触ったりしただけでアレルギー反応がでてしまうそうです。

恐ろしくないですか?

ピアスなどのかぶれた場合、ニッケル硬貨などに触った指で患部に触れたりしてしまったら、良くなるどころか最悪の場合は慢性皮膚炎になる恐れもあります。

接触性の皮膚炎は、アレルゲンを取り除けば、通常二週間以内では良くなるが、それ以上続く場合は二次的(ばい菌などが入った)なものが原因によるものだと思っていいそうです。

「コバルト」は科学的にニッケルと非常に近い関係にあり、コバルトの中には常に微量のニッケルが含有されています。したがって、コバルトが汗などにより溶出されるとニッケルが体内に吸収されアレルギー反応を引き起こすのです。

「クロム」は3価と6価の二種類が存在し、金属アレルギー反応を引き起こすのは6価クロム。
時計のバンドや皮手袋などのなめしの過程で6価クロムが使用されていたことがあり、なめしに使用される粗製なクロム化合物には微量にコバルトが混在しているのでコバルトも6価クロムと共にアレルゲンになっている可能性があるとされています。

これらはかなり微量なものなので、よっぽど汗をかかないかぎりはなることはなく、革製品に触れたくらいではアレルギー症状は起こらないということなのですが、夏に皮の時計バンドはさけた方がいいかもしれませんね。

☆金属アレルギーのチェック方法

一番おすすめなのがパッチテストです。アレルギー反応の原因となる物質を背中か腕に塗って、48時間後に赤く反応が出ているかどうかを確かめる方法です。
自分と合わない金属を知る一番ベターな方法かもしれません。

治療のアドバイスとしては、もし金属アレルギーの反応が出た場合は、すぐにアレルゲンとの接触をなくし、お湯と石鹸で洗い落とします。(薬用石鹸は避けます)ひどい場合は皮膚科にいきましょう。

 

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