2015年10月17日
鑑別書とは
鑑別書は、石の種類が天然か人造かを示すために
用いられます。
天然石、処理石、模造石、合成石の種類の中から分析して、
どのような組成となっているのかを鑑定したものです。
価値があるかは鑑定書によって知ることができますが、
品質について保証するものではないという事実もあります。
鑑別書に対して、鑑定書はダイヤモンドだけに用いられます。
石の種類が天然か人造かという判定は、
宝石を破壊せずに行う必要があります。
光の屈折率を調べることも、
鉱物としての組成を知るために役立ちます。
判定することが難しい部分に対しては、
分光器を用いてスペクトル吸収を調べる方法も行われます。
鑑定士の長年の経験によっても、石の種類が
天然か人造かの判定を行いますから、人の眼力も重要です。
緻密な分析のために、顕微鏡を使った拡大検査も
重要になります。
極めて微細な手がかりを掴んで、偽物か本物かを見分けて、
鑑別書に記載するための重要な証拠を見つけていきます。