プラチナの品質表示の刻印について。

2011年8月20日
プラチナの品質表示の刻印について。
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本日仕上がってきた結婚指輪です。オーダーメイドで制作しました。

こちらの結婚指輪はpt900という刻印がされているプラチナ製のリングですが、同じプラチナでもいろいろ種類があります。

プラチナは重厚感のある銀色の輝きをしており、科学的に安定している事から、腐食に対して非常に強いのが特徴です。

また、柔らかく、しなやかで、展延性に富んでいるため、加工がしやすく、宝石をしっかりとセットすることができます。職人さんはよく「プラチナは粘り強い」っていいかたをします。

写真の結婚指輪はpt900という刻印がされているプラチナ製のリングですが、同じプラチナでもいろいろ種類があります。

プラチナの品質表示についてここで少し解説させてください。

プラチナは1000分率で品質を表示する事になってます。

Pt1000は純プラチナの含有率が100%

Pt950は純プラチナの含有率が95%

Pt900は純プラチナの含有率が90%

Pt850は純プラチナの含有率が85%

となってます。

日本製の婚約指輪や結婚指輪でよく使われているのはPt900の方です。当店でも結婚指輪はPt900で制作しております。

〜〜Pt1000について〜〜

純プラチナはとっても柔らかくてリングには適してません。純プラチナに「割金」(わりがね)といって別の金属を混ぜる事によって硬さを出します。

メーカーによってはプラチナ1000でも十分に硬いリングもつくられておりますが、だいたい加工はできません。

当店は他店購入品でも加工や修理を承っているのですが、プラチナ1000はお断りせざるおえません。

将来サイズが変わってしまった場合でもサイズ直しができないので交換になってしまいます。(確か¥9,000くらいだったと思います。)

〜〜Pt950について〜〜

プラチナ950の結婚指輪や婚約指輪を取り扱っているメーカーやブランドもあります。

プラチナの純度が高くなる分、価格に反映されてしまいますが、装着感は変わりません。プラチナ900と比べると、純度が高い分、若干、耐久性は劣ると思います。

95%の純プラチナを使用しているため、他店との差別化で高級感を演出しているメーカーやブランドが使用しています。

〜〜Pt900について〜〜

日本でのプラチナリングはほとんどPt900です。

当店でも硬さと純粋性を兼ねそろえたPt900を使用しています。

結婚指輪選びはアフターサービスの事を考慮して購入する必要がありますが、結婚指輪はPt900にするべきだと思います。

たとえば、サイズ直しする際、Pt1000はお断りしてますが、Pt950はPt900を使ってサイズ直しするんです。

購入される際に「サイズ直しはできますか?」と一言必ず聞いた方が良いですよ。

サイズ直しができないなら、もちろん交換という事になりますから、愛着のわいたものを手放すという決断もしないといけないし、また、よけいに交換費用がかかってしまいます。

〜〜Pt850について〜〜

ネックレスのチェーンによく使われます。

〜〜番外編〜〜

あとですね、最近はプラチナ100という商品が多く出回っておりますので気をつけてくださいね。普通に売ってますから。

1000分率のことを知らない方がほとんどだと思いますので、プラチナ100と聞くとプラチナが100%と勘違いしてしまします。

明らかに確信犯ですので、こういったのは業界がしっかり取り締まっていくべきだと思います。

この業界こういった事をやる人が後を絶たないんですね。

先日デパートにいってふらっとアクセサリーショップに入ったらそれがあったんで、笑っちゃいました。

ちょっと書いてて思ったのですが、僕は販売するからには商品を説明する責任は当然あると思うし、マイナス面を隠して販売して後になって「サイズ直しはできません。」という売り方はどうなんだろうと思います。

それじゃあお客さんがかわいそうです。実際にこのような方はたくさんおられると思います。

ジュエリーはアフターサービスがつきものです。

サイズ直し以外にも、リング磨きや宝石の留め直しなどいろいろあります。

皆さんにはアフターサービスの充実したジュエリーショップを選んでいただきたいです。

 

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